現在の詐欺被害の深刻な状況
2022年の特殊詐欺の認知件数は1万7520件、被害額は361.4億円となり、2025年4月時点では月間被害額が115.81億円に達するなど、被害は拡大の一途をたどっています。
特に注目すべきは、オレオレ詐欺が前年同期比で認知件数+223.2%、被害額+382.9%と突出して増加していることです。
2025年の新しい詐欺手口
1. SNSを悪用した詐欺の急増
SNSやビデオ通話などの新たなツールが悪用され、従来の電話だけでなく、より身近なコミュニケーションツールが狙われています。
主な手口:
- SNSなどで知らないアカウントから届いた投資や副業などの「もうけ話」のメッセージ
- 「副業紹介」「簡単に稼げる」「投資の情報を教える」「恋人を探している」といった名目でLINEへ誘導
- ビデオ通話を使って信頼関係を築く手法
2. 巧妙化したオレオレ詐欺
従来の手口に加え、より自然で疑いを持たれにくい話術が使われています。
3. 点検商法の多様化
太陽光発電システムの点検商法が急増し、「点検が義務化された」などと言われる手口や、分電盤の点検、給湯器の点検を装った勧誘が増加しています。
高齢者が狙われる理由(変わらない背景)
社会的な孤立
- 少子高齢化により地域コミュニティが希薄化
- 相談相手がいない環境
- デジタル機器への不慣れさ
経済的な脆弱性
- 蓄積した財産があるが、管理知識が不足
- 新しい投資や金融商品への理解不足
心理的な要因
- 認知機能の低下
- 孤独感や不安感
- 親しい人への信頼感の強さ
被害を防ぐための対策
1. 基本的な心構え
- 「自分は大丈夫」という過信を捨てる
- 不審な電話やメッセージには即座に対応しない
- お金の話が出たら必ず一度電話を切る
2. 家族・地域での対策
- 定期的な連絡を心がける
- 詐欺の最新手口を共有する
- 困った時の相談窓口を明確にする
3. 技術的な対策
- 迷惑電話対策機能付きの電話機を導入
- SNSの設定を見直し、知らない人からの連絡を制限
- パスワードや個人情報の管理を徹底
4. 点検商法への対策
- 訪問業者の身分証明書の確認
- 契約書にはその場でサインしない
- 複数の業者から見積もりを取る
- 市役所や消費者センターへの相談
詐欺に遭ってしまった時の対処法
1. 冷静になる
- 慌てず、まずは深呼吸
- 振り込み前なら即座に手続きを停止
2. 相談・報告
- 警察(110番または最寄りの警察署)
- 消費者ホットライン(188番)
- 金融機関への連絡
3. 証拠の保全
- 通話記録やメッセージの保存
- 関連書類の保管
- 振り込み記録の確認
周囲の人ができること
家族として
- 定期的な安否確認
- 最新の詐欺情報の共有
- 金銭管理のサポート
地域として
- 見守り活動の充実
- 防犯講習会の開催
- 異変に気づいた時の報告体制
まとめ
2024年の特殊詐欺は、SNSやAI技術、ビデオ通話を駆使し、より巧妙かつリアルになっています。
詐欺師たちは常に新しい手口を開発し、私たちの油断を狙っています。
重要なのは:
- 最新の手口を知っておくこと
- 疑わしい時は必ず相談すること
- 一人で判断せず、周囲の人と情報を共有すること
「おかしいな?」と思ったら、恥ずかしがらずに必ず相談してください。
相談窓口:
- 警察相談専用電話:#9110
- 消費者ホットライン:188(いやや)
- 金融機関:各銀行の詐欺専用窓口
詐欺から身を守るため、この情報を家族や友人と共有し、みんなで注意していきましょう。
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